2002年12月13日
011:MM(デザイナー)
「男の隠れ家」
風呂が壊れた。
毎年冬になると、決まってアパートの給湯器の調子が悪くなる。
風呂の横に設置される室内型で、風呂桶のみならず洗面や台所にもお湯を供給出来るタイプであるが、寒い日に帰宅し、種火が付かないと非常に残念な気分になる。
お湯が沸かせないので、お風呂に入れないのだ。この季節、普段からバイクに乗っている人には、なおさら深刻な事態であるのが理解できると思う。
ただ、いつもは1日もしくは2日で給湯器が復活していたので、大家に修理交換を要求する事をギリギリで踏みとどまっていた。
製造から19年目の給湯器は、いつも息が絶え絶えの状態で、私は点火のコツを磨きつつダマシダマシでムチを打って使って来た。だがつい先日、風呂桶に湯を注いでいる時、途中で失火したらしく水風呂になっていた…。
そしていつも通りに2日程待ったが着火の兆しは無く、1週間待てども種火が灯らない。バーナーの部分に汚れでも体積してるのかと、隙間からバイクに使うキャブレタークリーナーをスプレーして、暫くしてから点火してみた。
「ボンッ!!!!!!!!!!!」
隣近所には聞こえたであろう小爆発が起こり、内部で火災発生。揮発性の油分が燃えたのだろうが、なんとか水で火は消し止めた。これは危険なのでマネをしない事が望ましい。
死んじゃうかもしれないし。
とにかく何の改善も見られないまま、サービスマンが次々と送り込まれてきたが、皆一様にサジを投げ、交換する事とあいなった。
家の風呂に入れない間、会社の近くにある銭湯の「宝湯」に行っていたが、江戸っ子の「粋」を体現出来ない私には、湯の温度が熱すぎて落ち着けない。
ならば少し探してみよう。
自分に合った「男の隠れ家」を。
自分が住んでいる川崎市にある銭湯を探してみると意外に数が多い事が分かった。
その一つ、「日の出おふろセンター」という所を訪ねる事にする。歩いて行ける距離ではないのだが、道順を書くとセガのある大田区羽田の大鳥居駅から産業道路を南に、多摩川に掛かる大師橋を渡り132号とぶつかる交差点(塩浜・角にガソリンスタンドがある)を川崎駅方向に右折する。反対車線に行きたいのでどこかでUターンし、先ほどの交差点まで戻るとガソリンスタンドの手前に斜めに入る道がある。そこを曲がって100mほどで十字路右に「日の出おふろセンター」が見つかるはず。
建物の外観は「~センター」と呼ぶには小さいが…という印象で、比較的新しい感じの建物である。料金は普通のコースが大人¥400で、大師コースというサウナ付きでバスタオルやシャンプーなど、SET1式がついて¥960のコースがある。これは男性のみのコースだが。
大学生の頃も風呂なしアパートだったので、銭湯通いをしていた。
当時の料金は大人¥360だったと記憶している。場内は比較的新しい感じで、清潔。壁際にはずらりとカランが並んでいて、湯の温度も自分には調度いい感じだ。
湯加減というのは、その銭湯の印象をかなり左右する要因で、それはカランに備え付けのシャワーの温度にも言及されるべき事柄でもある。だがなんといってもバラエティーに富んだ仕掛けがこの銭湯の最大の魅力である。
普通の湯船以外の¥400の通常コースで使用出来るモノとして、「ウォーキング風呂」という壁から電磁波とジェットが出ていてグルグル歩き回って入る風呂がある。
この風呂は1m20cmの深さがある。
そしてよくある「座風呂」は足の裏や背中、腰にバブルジェットのマッサージ効果がある。
意外と驚いたのが「電気風呂」で、これが意外と強烈で入るとかなり痺れる。
腕や足の筋肉が引きつり、本当にツリそうになり、肩まで浸かると脇腹などが引きつり、苦しくなるのだ。心臓に悪い気がしてならないが、それだけ効果もあるのだろう。この風呂はなんか疲れる。
通路脇にガラス張りの「スチームサウナ」があるが、ここは少々カビ臭い気がして好きではない。
通路奥には露天風呂があり、サウナ用の水風呂と「天然温泉」がある。
泉質は食塩泉で擦り傷等に特に効果がある。
街中の露天風呂とはなかなか珍しい気がする。
大師コースは今までの風呂にプラスして、通常のサウナ(TVが見れる)と檜風呂に入れる。
浴場の半分で区切られ、大師コースの者だけが、専用のカギで両方を行き来できる仕組みだ。
タオル、バスタオル、あかすり、リンスインシャンプー、ボディソープ、歯ブラシ、髭剃り、ドライヤー、櫛などが全て揃っている。
入浴セットを持参しなくても、手ぶらで気軽に来れる感じだ。
ヘア・トニックまである。使う人、いるんだろうか。
この銭湯で使用されている水は「バレンティノ・ルウディ・パイウォーター」である。
名前のアタマの部分は社名みたいなものだと思われるが、これが「いかに素晴らしい水か」が貼紙してあったので要約してお伝えする。
パイウォーターとは人間の生体水に近いものだそうで、人体に大変なじみやすく細胞にエネルギーを与え活力を高める効果があるのだそうだ。
ニ価三価鉄塩という物質が作用して作られた水だそうで、具体的効果としては「肌がスベスベする」や「髪の毛がしっとりとする」などの効能が挙げられている。
他に注目すべき事に、なんと毎日2リットル以上(!)のパイウォーターを6ヶ月間欠かさず飲用すると、生体が整い「アトピー」や「花粉症」が再発しなくなるという事だ。
ここで大事な事はパイウォーター以外の水を飲まない事、使わない事だという。
これを実行するその覚悟には凄みを感じてしまう程の内容だ。
この銭湯では愛飲会を設け、この水や精製機の販売も取り扱っているようだ。
飲料用にサーバーがあったので試しに飲んでみたが、無味無臭だしよく分からなかった。(少し色が青いらしい)
でも、経営の観点から見ても立派な付加価値であると思う。
TVで見たのだが、家を購入する際、トイレにウォシュレットは当たり前になって来たそうだが、最近は変わったバスルームを導入するのが流行りのようで、技術開発も盛んに行われ成長株の分野だそうだ。 だが金額的にはとてもじゃないが安い感じではなかった。
不況が続く中、消費者は「お金の使い所を変えてきた」と考える方が正しいような気もする。
今後も快適を追求するジャンルの進歩はまだまだ続くのではないだろうか。
大きなクアハウスがテーマパークなら、銭湯はアミューズメントセンターのような位置付けなのであろう。 わざわざ遠くに出かけなくとも、街中の銭湯にも温泉があるわけだし、様々な工夫で楽しませてくれる。 家にお風呂があるといえど、たまには近所の銭湯にでも行って、広くて多種多様な湯船でリラックスするのもいいものだと思う。
特にウチの風呂は狭いので。
毎年冬になると、決まってアパートの給湯器の調子が悪くなる。
風呂の横に設置される室内型で、風呂桶のみならず洗面や台所にもお湯を供給出来るタイプであるが、寒い日に帰宅し、種火が付かないと非常に残念な気分になる。
お湯が沸かせないので、お風呂に入れないのだ。この季節、普段からバイクに乗っている人には、なおさら深刻な事態であるのが理解できると思う。
ただ、いつもは1日もしくは2日で給湯器が復活していたので、大家に修理交換を要求する事をギリギリで踏みとどまっていた。製造から19年目の給湯器は、いつも息が絶え絶えの状態で、私は点火のコツを磨きつつダマシダマシでムチを打って使って来た。だがつい先日、風呂桶に湯を注いでいる時、途中で失火したらしく水風呂になっていた…。
そしていつも通りに2日程待ったが着火の兆しは無く、1週間待てども種火が灯らない。バーナーの部分に汚れでも体積してるのかと、隙間からバイクに使うキャブレタークリーナーをスプレーして、暫くしてから点火してみた。
「ボンッ!!!!!!!!!!!」
隣近所には聞こえたであろう小爆発が起こり、内部で火災発生。揮発性の油分が燃えたのだろうが、なんとか水で火は消し止めた。これは危険なのでマネをしない事が望ましい。
死んじゃうかもしれないし。
とにかく何の改善も見られないまま、サービスマンが次々と送り込まれてきたが、皆一様にサジを投げ、交換する事とあいなった。
家の風呂に入れない間、会社の近くにある銭湯の「宝湯」に行っていたが、江戸っ子の「粋」を体現出来ない私には、湯の温度が熱すぎて落ち着けない。
ならば少し探してみよう。
自分に合った「男の隠れ家」を。
自分が住んでいる川崎市にある銭湯を探してみると意外に数が多い事が分かった。
その一つ、「日の出おふろセンター」という所を訪ねる事にする。歩いて行ける距離ではないのだが、道順を書くとセガのある大田区羽田の大鳥居駅から産業道路を南に、多摩川に掛かる大師橋を渡り132号とぶつかる交差点(塩浜・角にガソリンスタンドがある)を川崎駅方向に右折する。反対車線に行きたいのでどこかでUターンし、先ほどの交差点まで戻るとガソリンスタンドの手前に斜めに入る道がある。そこを曲がって100mほどで十字路右に「日の出おふろセンター」が見つかるはず。
建物の外観は「~センター」と呼ぶには小さいが…という印象で、比較的新しい感じの建物である。料金は普通のコースが大人¥400で、大師コースというサウナ付きでバスタオルやシャンプーなど、SET1式がついて¥960のコースがある。これは男性のみのコースだが。大学生の頃も風呂なしアパートだったので、銭湯通いをしていた。
当時の料金は大人¥360だったと記憶している。場内は比較的新しい感じで、清潔。壁際にはずらりとカランが並んでいて、湯の温度も自分には調度いい感じだ。
湯加減というのは、その銭湯の印象をかなり左右する要因で、それはカランに備え付けのシャワーの温度にも言及されるべき事柄でもある。だがなんといってもバラエティーに富んだ仕掛けがこの銭湯の最大の魅力である。
普通の湯船以外の¥400の通常コースで使用出来るモノとして、「ウォーキング風呂」という壁から電磁波とジェットが出ていてグルグル歩き回って入る風呂がある。
この風呂は1m20cmの深さがある。
そしてよくある「座風呂」は足の裏や背中、腰にバブルジェットのマッサージ効果がある。
意外と驚いたのが「電気風呂」で、これが意外と強烈で入るとかなり痺れる。
腕や足の筋肉が引きつり、本当にツリそうになり、肩まで浸かると脇腹などが引きつり、苦しくなるのだ。心臓に悪い気がしてならないが、それだけ効果もあるのだろう。この風呂はなんか疲れる。
通路脇にガラス張りの「スチームサウナ」があるが、ここは少々カビ臭い気がして好きではない。
通路奥には露天風呂があり、サウナ用の水風呂と「天然温泉」がある。
泉質は食塩泉で擦り傷等に特に効果がある。
街中の露天風呂とはなかなか珍しい気がする。
大師コースは今までの風呂にプラスして、通常のサウナ(TVが見れる)と檜風呂に入れる。浴場の半分で区切られ、大師コースの者だけが、専用のカギで両方を行き来できる仕組みだ。
タオル、バスタオル、あかすり、リンスインシャンプー、ボディソープ、歯ブラシ、髭剃り、ドライヤー、櫛などが全て揃っている。
入浴セットを持参しなくても、手ぶらで気軽に来れる感じだ。
ヘア・トニックまである。使う人、いるんだろうか。
この銭湯で使用されている水は「バレンティノ・ルウディ・パイウォーター」である。
名前のアタマの部分は社名みたいなものだと思われるが、これが「いかに素晴らしい水か」が貼紙してあったので要約してお伝えする。
パイウォーターとは人間の生体水に近いものだそうで、人体に大変なじみやすく細胞にエネルギーを与え活力を高める効果があるのだそうだ。
ニ価三価鉄塩という物質が作用して作られた水だそうで、具体的効果としては「肌がスベスベする」や「髪の毛がしっとりとする」などの効能が挙げられている。
他に注目すべき事に、なんと毎日2リットル以上(!)のパイウォーターを6ヶ月間欠かさず飲用すると、生体が整い「アトピー」や「花粉症」が再発しなくなるという事だ。
ここで大事な事はパイウォーター以外の水を飲まない事、使わない事だという。
これを実行するその覚悟には凄みを感じてしまう程の内容だ。
この銭湯では愛飲会を設け、この水や精製機の販売も取り扱っているようだ。
飲料用にサーバーがあったので試しに飲んでみたが、無味無臭だしよく分からなかった。(少し色が青いらしい)
でも、経営の観点から見ても立派な付加価値であると思う。
TVで見たのだが、家を購入する際、トイレにウォシュレットは当たり前になって来たそうだが、最近は変わったバスルームを導入するのが流行りのようで、技術開発も盛んに行われ成長株の分野だそうだ。 だが金額的にはとてもじゃないが安い感じではなかった。
不況が続く中、消費者は「お金の使い所を変えてきた」と考える方が正しいような気もする。
今後も快適を追求するジャンルの進歩はまだまだ続くのではないだろうか。
大きなクアハウスがテーマパークなら、銭湯はアミューズメントセンターのような位置付けなのであろう。 わざわざ遠くに出かけなくとも、街中の銭湯にも温泉があるわけだし、様々な工夫で楽しませてくれる。 家にお風呂があるといえど、たまには近所の銭湯にでも行って、広くて多種多様な湯船でリラックスするのもいいものだと思う。
特にウチの風呂は狭いので。
次回は「ジャンク魔人・DAI」です。お楽しみに。
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